小牛田の車窓から

小牛田駅から東北本線に乗って仙台駅へ。
片道46分760円、この1ヶ月間で10往復以上しているこのライン。

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この乗車時間がジーザス最高なのである。
何がジーザスって車窓から飛びこんでくる景色がジーザスなのである。

たわわに実る稲穂のゴールドが秋空のブルーと相まって、車窓越しに何枚もの絵としてわたしの視覚を刺激する。瞬間瞬間が、まるで一枚の絵を見ているようでうっとりした気分になる。

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ああ自然や、なんたる偉大な芸術作品や。
スマホばかりいじっていた朝の中央線、資料を読みながら移動していた山手線、疲れて眠ってばかりいた帰りの総武線。あの電車の窓からはどんな風景が見えたっけ?どんな人達がどんな顔をして同じ車両に乗ってたっけ?

もう少しゆとりをもって周りを感じることができなかったものか。今しか見ることができない四季折々の風景を心におさめることはできなかったものか。
14年間の東京生活では気づくことのできなかったことが、まだ1ヶ月目の宮城生活で毎日のように気づかされる。

「ほんとうの豊かさってなんだろう?」
歩きながら、感じながら、確かめながら、必ず自分の立つ場所で答えを見つけていけるように。
今日も小牛田の車窓から、わたしはそんなことを思うのでした。