手打そば もみじ野

はじめに小牛田を愛するみな様にお詫びを申し上げなければなりません。
このブログもスタートしてからまだ1ヶ月、小牛田のことを書きはじめてから今日でまだ6投稿目という日の浅さですが、すこしだけ、ほんのすこしだけエリアを広げたいと思います。

「えっ…まさかのネタ切れ?」と思ったみなさん、ご安心を。わたくし決して小牛田に飽きたわけでもネタ切れしたわけでもありません。
これは今後小牛田を全国のみな様に知ってもらうために、盛りあげていくために、必要不可欠なプロモーション活動なのです!

と、この意味はのちのちご理解いただくとして、本日から新コーナーをはじめたいと思います!
コーナー名は、小牛田から近い場所という意味をこめて「ニアヒア小牛田」
定義するならば「小牛田から車でだいたい1時間圏内の場所」をこう呼ぶことにします。
ということで今後は小牛田を起点に、近隣地域の情報も発信していこうと思っておりますので、ご縁あってこのブログを見ていただいた皆様、どうぞ楽しみにしていてくださいね♡

さてニアヒア小牛田。
第1回目は岩出山地域「手打そば もみじ野」のご紹介を。

f:id:kogotaishere:20141202160115p:plain

小牛田駅から車で51分(google map調べ)。→ニアヒアクリア!
宮城県大崎市岩出山の大自然に囲まれた森の中に一際目立つログハウスがお目見えする。
ここが自然水・石臼挽きにこだわった完全手打そばのお店「もみじ野」である。

f:id:kogotaishere:20141202155903j:plain

f:id:kogotaishere:20141202155845j:plain

f:id:kogotaishere:20141202155830j:plain

まるでレッドカーペットみたいに敷き詰められたもみじの遊歩道を降りていくと「純手打そば もみじ野」と書かれたかわいらしいログハウスが出迎えてくれる。
庭やテラスにはたくさんのテーブルとイスが並び、春や夏には目の前を流れる小川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながらおいしいそばを食べることができるのだろうなぁと想像がふくらむ。

 

f:id:kogotaishere:20141202155857j:plain

f:id:kogotaishere:20141202155740j:plain

f:id:kogotaishere:20141202155810j:plain
入口には手作りの陶器やどんぐりの置きもの、親方手作りの"ばっけみそ"(ふきのとう味噌)やそば茶の販売もあり、そばを食べる前からどきどきわくわく。
13:00、わたしたちが行った日は意外にも?若者たちでいっぱいだった。テーブル席は満席、奥の囲炉裏席にちょうど2席空きがあったので座りメニューを広げる。

f:id:kogotaishere:20141202155823j:plain

f:id:kogotaishere:20141202160902j:plain

f:id:kogotaishere:20141202155800j:plain

f:id:kogotaishere:20141202155724j:plain

わたしは鴨南蛮ざる(1300円)、一緒に行った母は同じく鴨南蛮ざるにそばがき揚げ(300円)をオーダー。すると店員さん「そばがき揚げはサービスしますね」。その申し出に母目を丸くして大喜び。

ネギ、ナス、白菜、ごぼうなどたっぷりの野菜に鴨肉の出汁がきいたやさしい味の鴨汁に、コシがあって喉越しのよいそばが絡まってつるつると胃の中に入っていく。これはおいしい!
そしてびっくりしたのがそば湯の濃厚さ(写真撮るの忘れた)!そばの香りがとろーっと口中に広がって体の芯からあたたまる。
こちらも写真を撮る前に母の胃の中におさまってしまったそばがき揚げは、甘辛いタレが絡んだもっちりしていて絶品とのことでしたよ!
次回はお店一押しの岩魚天ぷらざるを食べようと食い意地をはりながらお店を後にする。
宮城県内にはもみじ野で修行をつまれたお弟子さんたちが開いたお店も複数あるとのこと。ああやはり名店なんだなあと改めて思うのでした。

ということで岩出山はこごだ!?
お近くにお越しの際はぜひぜひ 手打そば もみじ野へ。

<手打そば もみじ野>
宮城県大崎市岩出山字細峯50-166
TEL:0229-72-4090
営業時間:11:00〜15:00
定休日:水、木曜日

山の神まんじゅう

小牛田(美里町)には山神社という歴史ある神社がある。
"山神社"と書いて"やまのかみしゃ"と読むこの神社は、古来から良縁・子授・安産・子育にご利益があることで東北地方に広く知られ、美里町の象徴的存在になっている場所なのである。




明治時代、この山神社にちなんで「子宝に恵まれますように」と願いを込めてつくられた小牛田銘菓があった。それが宮城県民なら必ずといいほど知っている「小牛田まんじゅう」である。
国産小豆を炊き、薄皮をかぶせて蒸す。びっしりと粒あんが詰まった甘さ控えめな小牛田まんじゅうは素朴で素材の味がいきていて、つい何個も食べたくなる美味しさだ。
往年は数件のおまんじゅう屋さんが町に軒を連ねていたらしいのだが、時代の流れとともに減少、いまや村上屋さん1店舗だけになってしまったらしい。

小牛田駅西口ロータリーからすぐの場所にある村上屋は明治33年創業、今年で114年目という老舗店である。

f:id:kogotaishere:20141121231150j:plain

f:id:kogotaishere:20141121231948j:plain

f:id:kogotaishere:20141121232409j:plain

f:id:kogotaishere:20141121232109j:plain


メニューは元祖小牛田まんじゅうである「山の神まんじゅう」、中に白花豆が入った「子持ちまんじゅう」の2種類。お土産や贈答品としてはもちろん、子持ちまんじゅうは子宝の象徴として安産祈願や出産祝いの贈り物として買われていく方も多いとか。

f:id:kogotaishere:20141121232244j:plain

f:id:kogotaishere:20141121232310j:plain

f:id:kogotaishere:20141121232322j:plain


あなたも食べれば子授・安産のご利益があるかも!?いや、まずはわたしから!



◉山神社
住所:宮城県美里町牛飼字斎ノ台37
「山の神まんじゅう」の販売コーナーあり
営業時間:平日10:00~13:00、土日10:00~15:00

◉村上屋

住所:宮城県遠田郡美里町字藤ヶ崎町73
TEL:0229-33-3333
FAX:0229-33-3331
営業時間:8:30~17:00

ゆとりーと小牛田

1日乗車平均人数2,127名(2013年統計)の小牛田駅は、東北本線陸羽東線石巻線など、複数の路線が乗り入れるターミナル駅として古くから鉄道交通の要所として栄えてきた。

f:id:kogotaishere:20141120085319j:plain


平成18年、駅東地区を宮城県住宅供給公社が土地区画整理事業として開発した住宅団地「ゆとりーと小牛田」の分譲販売が始まった。
当初こそなかなか動きが鈍かったという成約も、震災後わたしの家族と同じように被災地から移り住んで来た方々も多いようで、徐々に家が建ち並び、2014年9月時点で世帯数429世帯・人口1,100名まで増え、さらに昨日販売センターで聞いたところ全670区画のうち残すところ約170区画(=500世帯突破か!)というところまで来たようだ。

f:id:kogotaishere:20141120103712j:plain

f:id:kogotaishere:20141120103737j:plain

f:id:kogotaishere:20141120081510j:plain

f:id:kogotaishere:20141120081649j:plain


ご近所には前述の通り、同郷の気仙沼はもちろん石巻市南三陸町から移って来たご家族もいて、知り合いがいない中でもふるさとを離れざるを得なかった方々との、寂しさを乗り越えお互い支えあっていこうとするあたたかい繋がりがあってありがたい。

カフェやラーメン屋など、少しずつ商業店舗も出てきた駅東「ゆとりーと小牛田」。
残す分譲地も約170区画とのことで今後の行く末が楽しみなエリアである。
住宅を検討しているみなさん、ゆとりーと小牛田いかがでしょうか?

 

f:id:kogotaishere:20141120081647j:plain

f:id:kogotaishere:20141120081510j:plain

f:id:kogotaishere:20141120081651j:plain

f:id:kogotaishere:20141120081350j:plain

f:id:kogotaishere:20141120081512j:plain

f:id:kogotaishere:20141120081352j:plain

小牛田はこごだ。今日はこのへんで!

小牛田の車窓から

小牛田駅から東北本線に乗って仙台駅へ。
片道46分760円、この1ヶ月間で10往復以上しているこのライン。

f:id:kogotaishere:20141116220526p:plain


この乗車時間がジーザス最高なのである。
何がジーザスって車窓から飛びこんでくる景色がジーザスなのである。

たわわに実る稲穂のゴールドが秋空のブルーと相まって、車窓越しに何枚もの絵としてわたしの視覚を刺激する。瞬間瞬間が、まるで一枚の絵を見ているようでうっとりした気分になる。

f:id:kogotaishere:20141116214115p:plain

f:id:kogotaishere:20141116214400p:plain

ああ自然や、なんたる偉大な芸術作品や。
スマホばかりいじっていた朝の中央線、資料を読みながら移動していた山手線、疲れて眠ってばかりいた帰りの総武線。あの電車の窓からはどんな風景が見えたっけ?どんな人達がどんな顔をして同じ車両に乗ってたっけ?

もう少しゆとりをもって周りを感じることができなかったものか。今しか見ることができない四季折々の風景を心におさめることはできなかったものか。
14年間の東京生活では気づくことのできなかったことが、まだ1ヶ月目の宮城生活で毎日のように気づかされる。

「ほんとうの豊かさってなんだろう?」
歩きながら、感じながら、確かめながら、必ず自分の立つ場所で答えを見つけていけるように。
今日も小牛田の車窓から、わたしはそんなことを思うのでした。

小牛田(こごた)?小牛田(こうしだ)?

小牛田町(こごたちょう)は、宮城県遠田郡に位置していた町である。
町を南北に縦断する東北本線から、陸羽東線石巻線が分岐し鉄道の町として栄えてきた。震災前は石巻線から分岐する気仙沼線が我がふるさと気仙沼までつながっていた。

f:id:kogotaishere:20141110194320j:plain



2006年1月1日、小牛田町南郷町と合併し美里町となるも、小牛田駅はそのまま残り、地元の人はまだ昔の名残で小牛田と呼ぶことが多い。

f:id:kogotaishere:20141110194216j:plain



ところで小牛田という文字を見せると、宮城県人以外の人は99%の確率で「こうしだ」と読む。「こごた」という正解を出しても"午"ではなく"牛"と書いて「ご」と読むことが信じられないようで、すんなり受け入れてくれる人はまずいない。
かくいうわたしもこの事実を知った時は歴史のどこかでおそらく誰かが書き間違えたに違いないと思ったものだった。


住まなければ調べなかったはずだが、ご縁あって住んだ町なので歴史を調べてみると、小牛田町(現美里町)は明治22年(1889年)に南小牛田村と牛飼村が合併して小牛田村、明治40年(1907年)に小牛田町へ、そして前述の通り平成18年(2006年)に美里町となる。
元々の地名「牛飼村」という名を見て分かるように牛の町であったことは確かなのだろう。


またこの地の出身有名人に「小牛田山金太郎(こごたやまきんたろう)」という力士がいたそうだ。本名が佐々木金太郎であるところを見ると小牛田という地に誇りを持つふるさと愛の強い力士だったに違いない(勝手な推測)。

ふるさと愛がでたところで小牛田はこごだ!今日のところはこの辺で。

小牛田はこごだ!

気仙沼生まれの田舎者は高校卒業後、憧れの大都会東京で暮らし生きていた。
人に恵まれ、たくさんの支えの中で生かされ、仕事も恋もこれからが本番!?と意気込んでいた東京14年目の秋、何かに導かれるように地元宮城へ戻ることになった。それもふるさと気仙沼ではなく、震災後家族が移住した小牛田(こごた)というノーマークの地に。

"32歳、独女、ピーターパン"、ありがたくない3種の神器を兼ねそろえたわたしが、さらに"ニート"という大爆弾を携えて実家に戻ったわけなので、アラウンドTHEおせっかいたちが放っておいてくれるはずがなかった。
「東京でつらいごどあったんだべ?何でも言えよ力になっから!」
「仕事決めねえで帰ってきたのが?おめでば後先考えないで!」
「ついに婿連れてきたか!俺さ紹介しろ見定めでけっから!」
ああそうだった、田舎暮らしっていつだってこうだった。でもあれほどうっとおしかったはずの干渉が、今では微笑ましく受け入れられるまでに変わっていた。

「住まば都」と18歳で田舎を飛び出したわたしが、「住めば都」と思い行動するまでに14年の月日を要した。でもそう思わせてくれたのは、いつだって「帰れる場所」がわたしに力を与えてくれていたからに違いない。
気仙沼がそうだったように、いつの日か小牛田がわたしの第2の大好きなふるさとになりますように。そしてたくさんの人たちに小牛田という町を知ってもらえますように。
そんな願いを込めて、ブログ「小牛田はこごだ!」はじめます。

f:id:kogotaishere:20141107085841j:plain