小牛田はこごだ!

気仙沼生まれの田舎者は高校卒業後、憧れの大都会東京で暮らし生きていた。
人に恵まれ、たくさんの支えの中で生かされ、仕事も恋もこれからが本番!?と意気込んでいた東京14年目の秋、何かに導かれるように地元宮城へ戻ることになった。それもふるさと気仙沼ではなく、震災後家族が移住した小牛田(こごた)というノーマークの地に。

"32歳、独女、ピーターパン"、ありがたくない3種の神器を兼ねそろえたわたしが、さらに"ニート"という大爆弾を携えて実家に戻ったわけなので、アラウンドTHEおせっかいたちが放っておいてくれるはずがなかった。
「東京でつらいごどあったんだべ?何でも言えよ力になっから!」
「仕事決めねえで帰ってきたのが?おめでば後先考えないで!」
「ついに婿連れてきたか!俺さ紹介しろ見定めでけっから!」
ああそうだった、田舎暮らしっていつだってこうだった。でもあれほどうっとおしかったはずの干渉が、今では微笑ましく受け入れられるまでに変わっていた。

「住まば都」と18歳で田舎を飛び出したわたしが、「住めば都」と思い行動するまでに14年の月日を要した。でもそう思わせてくれたのは、いつだって「帰れる場所」がわたしに力を与えてくれていたからに違いない。
気仙沼がそうだったように、いつの日か小牛田がわたしの第2の大好きなふるさとになりますように。そしてたくさんの人たちに小牛田という町を知ってもらえますように。
そんな願いを込めて、ブログ「小牛田はこごだ!」はじめます。

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